【入賞事例紹介②】第40回・金賞(インビテーション部門)「巳年ならではの一皮むけるデザインとAI検索最適化でDMの可能性を広げた年賀状」

2026年 9月28日

注文数100件超!
AI検索で脱皮するアツモリ年賀状

広告主 アツモリ/制作者 アツモリ

設立2年目となるアツモリは、初年度に続き年賀状DMを作成した。広告・マーケティング・企画制作会社として、DMの知見の深さをアピールするため年賀状らしさにこだわりつつも、受け手の「触感」を刺激するクリエイティブを追求。送付後に受け手がAI検索することを予想し、新たなCTAとしてAI検索を活用。AI検索につながるクリエイティブ設計に合わせてHPを再構築し、最適化を図った。

戦略性
印象的なクリエイティブとAI検索
最適化を組み合わせて受注獲得

DM企画制作を強みとするアツモリでは、新年のご挨拶を丁寧に届けられるコミュニケーションツールとして年賀状を高く評価している。もっとも年賀状はCTAが弱いが、CTAを強めると丁寧なコミュニケーションツールにはならないため、年賀状らしさにこだわりつつも新たなCTAとしてAI検索最適化を行った。そこで縁起物の白蛇で新年らしいデザインとギミックを取り入れつつAI検索時につながるクリエイティブにし、同時にHPを再構築してAI検索で同社HPにたどり着くようにした。

マーケティング方針

既存顧客やDM制作に積極的な見込み顧客をターゲットに設定した。年賀状にはオファーや営業文句等を記載せず話題や会話の糸口になるようなクリエイティブで受け手の記憶に残し、その後生成AIや検索エンジンで行う検索行動を予測してHPを再構築。架電などの直接的な営業は行わず、AI検索やWeb検索のみをトリガーにCVR向上を狙った。

販促企画

2年目で成長中であることを示すため、年賀状のテーマを脱皮に設定。同社のDMの知見の深さをアピールするために、限られた定型サイズの中でできる表現の限界に挑戦するとともに、AI検索最適化という新たなCTA設計にも挑戦。HPのコンテンツや内容を再構築し、年賀状での体験を通じて顧客自らが「アツモリ」に到達できることをゴールに設定した。

ターゲティング/リスティング

まずはDM施策を積極的に行っている業界や企業のデータを調査・収集し、同社の顧客データと合わせてリストを作成。次に、作成したリストに掲載した企業のうち数社ピックアップを行い、DM制作についてのヒアリングを行った。その結果をもとに、DM制作に対してより良い印象をもっているであろう企業が残るようリストの精度を高め、独自の発送リストを制作した。

クリエイティブ
試作30回超! 蛇の脱皮を型抜き圧着ハガキで完全再現

設立2年目の広告・マーケティング・企画制作会社として成長するアツモリを、蛇の脱皮に例えた年賀状を制作。蛇の皮を剥がす仕掛けにも気づいてもらえるよう、蛇の口に「ひと皮むける」と記載した。
脱皮のアクション部分は独特の凸凹とした手触りや皮をペリペリと剥がす触感を意識させ、「脱皮を助けてもらったおかげで当社が一回り大きくなる」という思いをデザインに込めた。とぐろは切れずにそのまま長く伸びる仕様となっており、剥がした蛇(抜け殻)の裏側には回文メッセージを添え、剥がしてくれた人への感謝とサプライズ感を演出した。
官製ハガキよりもやや大きい定型サイズのハガキを採用し、他の年賀状に埋もれないように工夫。そして郵送時に蛇の脱落を防ぎつつ、最後まで蛇が切れずに剥がせるように、紙と接着剤の組み合わせを30回以上試すなど苦心した。さらに試作品を持ち込み郵送前に助言をもらうなど、懇意にしている郵便局の協力も得て完成にこぎつけた。

実施効果
AI 検索最適化! 見えないCTA設計で売上・問い合わせも最大化

レスポンス率は11.1%(33件)となり、うち24件が受注へつながった。送付先からは「蛇の皮をはがしたよ!」などといった連絡があり、会話が弾みスムーズな商談への糸口となった。結果は売上前年比247%、注文総数103件。新規顧客は9社(上場企業などの大型顧客5社)増え、その他、既存顧客内で取引のなかった他部署からの問い合わせも8か所増えるなど好調だった。
加えて、送付していない企業や印刷会社などからも年賀状について問い合わせがあり、大きな波及効果を感じた。新たなCTA設計であるAI検索最適化によるAI検索を契機としたコンタクトは非常に多く、送付後時間が経過した後も現在に至るまで問い合わせが継続している。一切営業を行わずともターゲットがDMを受け取った際に行うであろうアクションを想定したCTA設計でDMの可能性を広げることができた。

本記事は『事例で学ぶ成功するDMの極意 全日本DM大賞年鑑2026』(編集:株式会社宣伝会議/編集協力:日本郵便株式会社)の記事を転載したものです。

https://www.dm-award.jp/books.html

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