REPORT Vol.37【事務局キャラバン】佐倉市役所
2025年10月23日
全国各地のDM活用企業に向けてキャラバンを実施
全日本DM大賞事務局では、各社/団体のDM制作に込めた思いや背景をインタビューするキャラバンを実施しています。今回は、第39回で銀賞を受賞した佐倉市役所の皆様からお話を伺いました。
銀賞受賞企業にインタビュー
千葉県にある佐倉市役所は、佐倉市の市制施行70周年記念式典の開催に伴い案内状DMを制作。第39回のDM大賞において銀賞に入賞しました。今回の取材では、佐倉市役所と佐倉郵便局から計3名にご参加いただき、入賞作品の制作背景やDMに込めた想いについてお伺いしました。
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DM大賞への応募について |
佐倉市役所様は第39回が初めての応募でした。応募に至った背景を教えてください。
市制施行70周年記念式典の案内状DMを制作した際、「特別感」と「親しみやすさ」を両立させた、受け取った方が思わず保管したくなるようなDMができたという手応えを感じておりました。ちょうどそのタイミングで、佐倉郵便局様よりDM大賞についてご紹介いただき、佐倉市の取り組みを広くPRする機会になればと応募を決意いたしました。銀賞という評価をいただけたことは、大変光栄であり、喜びもひとしおでした。
応募してみて良かったと感じたことはありましたか?
市制70周年という特別なタイミングに、市内在住・在学の小中高生からアイデアを募ったロゴ等や佐倉市の美しい景色といった魅力を詰め込んで、たくさんの方に関わっていただいて作り上げたDMが、外部から高く評価されたことは非常に嬉しく、誇りに思っております。また、自分たちの取り組みを客観的に見つめ直す良い機会となり、職員のモチベーション向上にもつながりました。
DM大賞に応募する前からDMの活用機会はありましたか?
これまでDMを活用する機会はほとんどありませんでした。
市制60周年の際にも案内状を作成しましたが、その際は白を基調としたシンプルなデザインで、いわゆる結婚式の招待状のような形式でした。今回は、市民の皆様に70周年をより印象深く感じていただけるよう、デザインや内容に工夫を凝らし、DMとして制作いたしました。
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入賞作品の制作背景について |
銀賞を受賞した「佐倉市 市制施行70周年記念式典案内状」の制作においてこだわったポイントはありますか?
70周年という節目にふさわしい「特別感」を持たせつつも、受け取った方に「親しみやすさ」を感じていただけるよう、バランスに配慮しました。案内状としての機能性はもちろんのこと、思わず手元に残しておきたくなるようなデザインを目指しました。
今まではDMを制作する機会がほぼなかったとのことですが、どのようにDMを作り上げていったのか教えてください。
限られた予算の中で、より良いものを作るにはどうすればよいか、制作者のJPメディアダイレクト様、佐倉郵便局様ともアイデアを出し合いながら三者で作り上げていきました。JPメディアダイレクト様が過去の制作実績を見せてくださったり、佐倉市からは紹介冊子等を通して佐倉市の魅力をお伝えしたり、お互いにイメージを膨らませて方向性が決まりました。
第39回の入賞作品を掲載した『全日本DM大賞年鑑2025』の取材では、式典の出欠ハガキのレスポンスを上げるためのクリエイティブを意識したとお伺いしました。具体的にはどのようなところにこだわりましたか?
開封してすぐに内容を理解していただけるDMとなるように、シンプルな構成にこだわりました。また、DM自体に興味を持ってもらえるように、クリエイティブ面では「切り抜きギミック」や「公募によるロゴ・キャラクター・キャッチコピー」を活用し、特別感と市民参加型の温かみを演出しました。出欠ハガキについては、何を書いて返信すればよいか、ネクストアクションを分かりやすくしたことで返信率の向上につなげました。
作品の評価にはエントリーシートの記載内容が大きく影響します。エントリーシートを作成する際にどのようなことに気をつけましたか?
限られた予算の中で、どれだけ効果的な成果が得られたかを具体的に伝えるよう配慮をしました。また、DMの目的や工夫点が審査員に伝わるよう、写真や構成にもこだわりました。
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佐倉市市制施行70周年記念式典案内状 |
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入賞後の反響について |
入賞に関してPRしたことはありますか?
また、市役所内外からの反響はいかがでしたか?
佐倉市市制70周年特設サイトの式典ページに、案内状DMが銀賞を受賞したことを報告しました。また、贈賞式でいただいた賞状を庁内の執務室に掲示しています。これらのPRを通じて、受賞を知った方々からお祝いの言葉や驚きの声を多数いただきました。
DM年鑑のご取材時には、近隣の市町村からも案内状に関する問い合わせがあったと伺いましたが、具体的にはどのような内容の問い合わせがあったのでしょうか。
市長の温かい人柄もあり、式典全体に対して高い評価をいただきました。式典全体のことを教えてほしいという問い合わせが複数あり、その中で、今回の案内状DMのこともご紹介しました。
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DMというメディアの価値について |
入賞作品におけるDMの魅力はどのようなところにあると思いますか?
式典当日には案内状の持参をお願いしておりましたが、ほとんどの方が実際に持参してくださり、感激いたしました。また、出欠の確認のためにお電話を差し上げた際も、「あのDMですね」とすぐにご理解いただけるなど、印象に残る案内状になったことを実感しました。デジタルに不慣れな方にも情報をしっかり届けることができ、佐倉市の70周年を通じて、市の魅力を再認識していただけたのではないかと思います。
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今後のDM大賞について |
今後のDM大賞応募に向けた抱負をお聞かせください。
第39回のDM大賞に応募して、自分たちが制作したDMが第三者の目にどう映るのかを知ることができ、大変勉強になりました。
日常的にDMを活用する機会は多くありませんが、今後は市内外を問わず佐倉市の魅力を発信する手段の一つとして、DMの費用対効果を検討しながら、適切に活用していきたいと考えております。機会があれば、ぜひ再び応募したいと思っています。
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70周年という節目にふさわしい「特別感」と「親しみやすさ」を両立させた佐倉市役所のDM。受け取った方の印象に残るDMにするための工夫についても伺うことができました。 佐倉市役所様、佐倉郵便局様、この度はありがとうございました。ぜひ今後の全日本DM大賞へのご応募もお待ちしております! |
今後のキャラバンについて
今後も、DM施策に取り組む日本各地の企業を対象に、直近のDM活用事例やその反響といった内容についてインタビューを実施してまいりますのでご期待ください。
第40回 全日本DM大賞について
第40回 全日本DM大賞は、2025年10月31日(当日消印有効)まで作品募集中です。
詳細は、応募概要をご確認ください。




