REPORT Vol.36【事務局キャラバン】恵比寿ワインマート×ガリバー

2025年10月 9日

全国各地のDM活用企業に向けてキャラバンを実施

全日本DM大賞事務局では、各社/団体のDM制作に込めた思いや背景をインタビューするキャラバンを実施しています。今回は、第39回で金賞グランプリを受賞した、広告主:恵比寿ワインマートの小野様、制作者:ガリバーの北澤様からお話を伺いました。

金賞グランプリ受賞企業にインタビュー

恵比寿ワインマート様は、休眠顧客をターゲットとして制作した抽選会DMと、ECおよび実店舗の顧客に向けて12人のバイヤーがおすすめのワインを紹介するフェアDMを制作。2作品セットで金賞グランプリに輝きました。今回の取材では、DM大賞応募の背景や、エントリーシートを作成する際に気をつけたことなど、応募を検討中の方にとって必見の内容をお伺いしました。

左から、審査委員長の恩藏直人様、恵比寿ワインマートの小野様、ガリバーの北澤様

DM大賞への応募について

恵比寿ワインマート様は第39回が初めての応募でした。応募に至った背景を教えてください。

小野様:ガリバーさんからお声掛けいただいたことがきっかけです。いくつか候補があった中で、今回入賞した2種類のDMを選んでいただきました。DM大賞のことは今回の応募をきっかけに知ったのですが、制作過程や数値、お客さまにどのようなメッセージを伝えたいかといった情報を整理することができて良い機会だったなと感じています。

北澤様:ちょうどDM大賞の応募シーズンに恵比寿ワインマートさんからDMの反響をご共有いただいていて、ガリバー社内で報告した際に同僚からの後押しもあって応募に至りました。恵比寿ワインマートさんとしては初めての応募でしたが、グランプリを受賞することができ大変嬉しく感じています。

作品の評価にはエントリーシートの記載内容が大きく影響します。 エントリーシートを作成する際にどのようなことに気をつけましたか?

北澤様:文字数の制限もあるので、DMの効果が大きかったということだけでなく、制作者のデザインが後押しになったなど、何が機能して効果が発揮されたのかを表現するよう意識しました。抽選会DMは休眠顧客の掘り起こし、フェアDMは顧客のファン化を目的としたDMだったので、制作背景を踏まえて情報整理しながら要点を記載しました。また、ガリバー社内共通として、数値を書くことやオノマトペなどの目を引く表現を使うことを心がけています。

(左)心理をくすぐり購入率11.7%を記録した休眠DM、(右)バイヤー認知でファンを獲得! ROAS179%のDM

作品の詳細はこちら

入賞後の反響について

入賞後、社内外からの反響はいかがでしたか?

小野様:社内的にポジティブな反響がありました。当社はサッポログループの会社で、グループ内で唯一の小売業態としてお客さまと直接の接点を持っているのですが、なかなか自社の取り組みが分かりにくいという課題がありました。DM大賞でグランプリを受賞したことで、普段どのような活動をしているかをうまく伝える機会になったと思います。DM制作の大変さは店舗スタッフ含め認識していたものの、まさか自分たちの会社のDMが賞をもらうとは思っていなかったので、社長やバイヤーさんも非常に喜んでいました。

入賞に関してPRしたことはありますか?また、ガリバー様にはお祝いの花が届いたほか、DM制作に関する問い合わせが増加したと伺いました。具体的にはどのような反響がありましたか?

北澤様:自社で制作したDMの事例集を毎年制作しているのですが、その中にDM大賞の受賞実績を掲載し、営業ツールとして活用しています。また、販促関連の展示会に出展した際にDM大賞の受賞実績を自社ブースに貼り出したところ様々な方から興味を持っていただき、入賞のPR効果を実感しました。問い合わせについては、広告主企業様からの制作相談だけでなく、取材や自社工場の見学依頼が増加しました。

DMというメディアの価値について

入賞作品におけるDMの魅力はどのようなところにあると思いますか?

小野様:当社では毎日のようにメールマガジンを配信しているのですが、以前はクーポンを配布してもメール自体が開封されず、読まずに捨てられてしまうことがありました。DMであれば現物が手元に届くので、メルマガにはない特別感を演出できることが魅力だと感じています。また、抽選会DMについてはB5サイズの1枚ものだったので、封筒から出す手間がなく、情報がパッと目に入るシンプルさも機能しました。お客さまが楽しめるような導線をつくることで、「紙面上での接客」を実現できたことが効果につながったのではないかと考えています。

北澤様:入賞作品においては、手元に残しておきたくなる、そして行動喚起につなげられたことがDMの魅力を活かせたポイントです。当たるかもしれないから抽選会に参加しよう、クーポンが付いているから手元に残しておこうというように、受け取り手の心を動かせるのはDMならではだと思います。恵比寿ワインマートさんのDMはいろいろと制作させていただきましたが、いつも企画や内容が面白いんですよね。制作者自身が楽しいと感じるということは、受け取るお客さまにもそう感じていただけるだろうなと自信をもって制作できました。

今後のDM大賞について

今後のDM大賞応募に向けた抱負をお聞かせください。

小野様:2024年度はDM施策を始めてすぐということもあり、動向調査もかねて様々なターゲットセグメントで頻繁にDMを制作しました。同じ切り口を続けていてもお客さまにとっては新鮮味がなくなってしまうので、「紙面上での接客」が実現できるような新しいアイデアを生み出し、今後もお客さまに楽しんでいただけるワインマートらしいDMを作りたいと思います。

北澤様:ガリバーは第39回のDM大賞で様々な賞を受賞させていただきました。今回、第40回でも受賞を目指して気持ちが高まっている状況です。クライアント企業様と作ったDMは魅力が十分に伝わるよう意見交換しながら、抜かりなくアピールしていきたいと思っています。今年もチャレンジして、また贈賞式の場にいきたいです。

DMを受け取ったお客さまが楽しんでくださるような「紙面上の接客」を意識し、様々な工夫が施された恵比寿ワインマート様のDM。制作を通じて感じたDMの魅力についても伺うことができました。

恵比寿ワインマート様、ガリバー様、この度はありがとうございました。ぜひ第40回全日本DM大賞へのご応募もお待ちしております!

今後のキャラバンについて

今後も、DM施策に取り組む日本各地の企業を対象に、直近のDM活用事例やその反響といった内容についてインタビューを実施してまいりますのでご期待ください。

第40回 全日本DM大賞について

第40回 全日本DM大賞は、2025年10月31日(当日消印有効)まで作品募集中です。
詳細は、応募概要をご確認ください。

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