REPORT Vol.30【事務局キャラバン】プラナクリエイティブ
2024年10月17日
全国各地のDM活用企業に向けてキャラバンを実施
全日本DM大賞事務局では、各社/団体のDM制作に込めた思いや背景をインタビューするキャラバンを実施しています。今回は、第38回で金賞グランプリを受賞した、プラナクリエイティブの渡辺様、伊東様からお話を伺いました。
金賞グランプリ受賞企業にインタビュー
プラナクリエイティブは、グループ会社である北海道産地直送センターのDMを制作し、DM大賞に2年連続で入賞。第38回では、渡辺様、伊東様のチームからそれぞれご応募いただき、2作品セットで初の金賞グランプリに輝きました。今回の取材では、DM大賞応募の背景や、エントリーシートを作成する際に気をつけたことなど、応募を検討中の方にとって必見の内容をお伺いしました。
渡辺様のチームでは、既存顧客を中心に健康食品のCRM支援などを担当。伊東様は、グループ会社を中心に、幅広い業界の新規獲得・CRM支援を担うチームに所属しています。 |
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DM大賞への応募について |
貴社としては、第37回でご応募いただいた「レスポンス率1.5倍! 顧客セグメントに 最適化したリピート促進DM」に続き2年連続の入賞となりました。渡辺様はそのDM制作にも携わっていましたが、当時の応募のきっかけは何でしたか?
渡辺様:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下、FBJ)さんからのお誘いがきっかけですね。FBJさんとは、以前から北海道産地直送センターのDMで協業していて、2~3か月に1件のペースで継続的に制作していました。ABテストの回数を重ねてレスポンスも上がってきたので、せっかくならDM大賞に応募してみませんかと声をかけていただきました。
第38回で金賞グランプリを受賞したビンゴDM、ほたてDMは、「商品への興味がわくような見せ方になっている」と、特にクリエイティブが高く評価されていました。制作時のこだわりについて教えてください。
伊東様:ビンゴDMに関しては、ターゲット層がご高齢の方で、実際の発送先には90歳近いお客様もいらっしゃいました。そのため、見やすく・分かりやすいデザインにすることは大前提で、どの世代のお客様にも楽しく商品を購入していただくアイデアとしてビンゴカードを取り入れました。また、他の郵便物に紛れてしまわないような華やかな挨拶状を同封し、届いた時のサプライズ感を演出する仕掛けにもこだわりました。
渡辺様:ほたてDMについては、食品を前面に押し出したDMなので、目の前に食べ物があるかのようなシズル感など、直感に訴えかけるようなクリエイティブを大切にしました。形状をほたて型にしたのは、まず手に取ってもらえるような面白いことをやりたいという思いからです。ポストにちょっと面白いものが入っているという驚きから興味を喚起できる点はDMならではの強みだと思いますので、そこを徹底的に研ぎ澄ましました。
(左)過去最高の受注率32.2%!購入履歴反映ビンゴDM |
そのようなこだわりを表現する上で、エントリーシートの作成時に気をつけたことや、参考にした資料があれば教えてください。
渡辺様:第37回の応募時は、共同制作者のFBJさんからアドバイスをいただき、第38回では、前年の自分たちのエントリーシートを振り返りながら作成しました。工夫した箇所が多すぎて情報がシートに収まらないということが各項目で生じたので、DMの詳細情報を整理整頓し、項目ごとに記載内容の住み分けを行いました。
伊東様:私は第38回の応募が初めての挑戦だったので、渡辺さんのチームのエントリーシートを参考にさせてもらいました。そのほか、DM大賞年鑑に掲載されているエントリーシート作成時のポイントをチェックしたり、FBJさんにもアドバイスをいただきながら作り上げました。
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社内外での入賞後の反響について |
入賞後、新規の制作依頼が発生するなど、社外からの反響はありましたか?
渡辺様:「金賞グランプリ」という結果にインパクトがあるようで、さまざまな企業からお声かけをいただき、現在進行形で数社お引き合いをいただいています。また、自社でセールスシートを作って、ビジネスマッチングの会社経由で商談の場を設けてもらうという新規獲得の動きを始めたのですが、DMというわかりやすいツールで受賞作品も実例として見せられるため、営業しやすいという話を聞いています。
お二人と同じDM制作に関わる部門でもポジティブな影響はありましたか?
伊東様:そもそも私が所属するチームで応募したのは、第37回で渡辺さんのチームが受賞していたことに感化されたことがきっかけだったので、当社として新しい取り組みにチャレンジしようという動きの活性化に繋がっていると思います。現在も、3年連続の受賞に向けて頑張ろうというチームの盛り上がりを肌で感じています。
渡辺様:私のチームでも、前回受賞したチームのディレクターが別のスタッフに声をかけて準備を進めています。 前回・前々回は社内グループ企業の案件だったので、3年目は一般のクライアント企業のDMで受賞したいという目標はあります。
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最後に、お二人の考える「DMならではの良さ」を教えてください。 |
伊東様:DMはコミュニケーションに長けている媒体だなと思います。CMやWEB広告は一瞬で情報が過ぎ去ってしまい、1分後には内容を忘れてしまうということもありますが、DMはずっと手元に置くことができて、長い間その人に関わっていられる媒体なので、そのメリットを活かせるような制作を心がけていきたいです。
渡辺様:実物として宛名入りでダイレクトに訴えられることが独自の良さですね。DMはセールスのためのツールですが、私としてはDMを届ける相手に楽しく買い物をしてほしいという思いがあります。お得感を出して刹那的な購入に繋げるのではなく、気持ちよく買い物してもらえるようなクリエイティブや演出にこだわりたいです。そういった丁寧なコミュニケーションを取ることができれば、企業からのメッセージが拒絶されず、お客様と持続的な関係を保つことができるのではないかと思います。
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お客様と持続的な関係を築くための制作上の工夫に加え、DM大賞で受賞したことをきっかけに新たなチャレンジに繋がっているという嬉しいお話も伺うことができました。 |
今後のキャラバンについて
今後も、DM施策に取り組む日本各地の企業を対象に、直近のDM活用事例やその反響といった内容についてインタビューを実施してまいりますのでご期待ください。
第39回 全日本DM大賞について
第39回 全日本DM大賞は、2024年10月31日(当日消印有効)まで作品募集中です。
詳細は、応募概要をご確認ください。