REPORT Vol.26【事務局キャラバン】 And Do ホールディングス

2022年10月11日

全国各地のDM活用企業に向けてキャラバンを実施

DM大賞事務局では、各社/団体のDM制作に込めた思いや背景をインタビューするキャラバンを実施しています。第3弾となる今回は、株式会社And Doホールディングスにご訪問し、経営戦略本部 経営企画部 プロモーションデザイングループの茅野良一様、小國礼佳様からお話を伺いました。

株式会社And Doホールディングス

不動産情報のオープン化と、お客様のニーズに応じた不動産ソリューションサービスを展開する株式会社And Doホールディングス。今回ご取材した、各事業部のプロモーション施策をサポートするプロモーションデザイングループでは、動画、DM、Webなどの媒体を問わずプロモーションツールを制作し、各事業部と連動しながら、反響を上げるための営業支援を行っています。

株式会社And Doホールディングス

Q1.DMの制作体制について教えてください

不動産業界のDMというと、「住宅展示場に来てください」や「こういうイベントをやるので参加してください」といったものが思い浮かぶのですが、ハウスドゥさんではどのようなタイミングでDMを発送していますか?

一般的によく目にする、「このお家が売り出されました」という郵便受けに入っているようなチラシについては、各店舗で新しい物件が出るごとに内製して配布しています。他に、住宅の情報がたくさん載っているチラシがありますが、そういったものは協力会社にも制作のご協力をいただきながら反響状況に合わせて発送しています。事業部によって様々ですね。

協力会社に対しては、ハウスドゥのブランドを理解した上で制作いただけるように講習会を実施し、ブランドのトーン&マナーが適切に守られているか確認したうえで、印刷・制作するというフローを踏んでいます。古田敦也さんなど、起用したタレントにNG表現があってはいけませんので、これがダメという制作のルールはしっかりとお伝えしています。

ひとえにDMと言っても、内容によって内製することもあれば外注することもあるんですね。

はい、内製の場合は、各事業部から「こういう反響を取っていきたいから、こういうDM作れないか」と、私たちのグループに相談が来ます。その後、事業部の担当と詳細を詰めていき、デザインの方針や打ち出し方を決定してから制作を行うという流れが多いです。

各事業部から相談に来られる担当者は、必ずしもデザインの知識がある方ではないと思うのですが、皆さんどのようにオリエンして相談されるんですか?

デザインの知識がない担当者に関しては、DMで伝えたいメッセージなどの優先順位だけ共有いただいてこちらで目的に則したデザインを提案するケースもありますし、完成イメージを持っている担当者の場合はパワーポイント等でラフ構成案を作ってくださることもあります。その場合は、ラフ構成案を元によりお客様に訴求できるようこちらで修正を行いデザインを完成させていきます。一方で、デザインのイメージがない担当者からの依頼については、こちらで要望を踏まえたDM案を作成し提案します。会社の事業方針を制作側が全員把握した上で制作できるので、どのようなキャッチコピーが適しているか、どのようなデザインがいいか、などを提案しやすい点が内製の良いところですね。

普段はどういったDMを制作していますか?

フランチャイズ事業部では、1度加盟検討の問い合わせいただいたことがあるお客様に対して、加盟促進に繋がるような新たな情報、不動産事業の状況、当フランチャイズのメリット、セミナー情報などを月1回のペースで定期的に発送しています。

リフォーム事業では、1度サービスをご利用いただいたお客様にリピートいただけるよう様々なリフォーム事例をお送りしています。トイレの水栓工事など、小規模なリフォームなどは当社でなくても近所の工務店やメーカーに依頼すれば直してもらえるかもしれませんが、そうならないよう1度サービスをご利用いただいたお客様に対して年に4回程度DMを発送しています。このDMは、いつまでもハウスドゥを覚えていてもらえるように長期的な目線でのファン獲得を目的としています。

Q2.DMというメディアへの想いについて教えてください。

マスメディアやデジタル広告など様々なメディアがある中で、各事業部の方からDMを制作したいと相談がくるのはどのような意図があると思いますか?

紙媒体には紙媒体の良さがあるからだと思います。当社が創業した30年前には、Webが発達しておらず、お客様に1番早く物件の情報を届けられるメディアはチラシでした。今でも加盟店を含めてポスティングの文化は徹底しており、根付いてるということもあると思います。チラシは印刷代がかかりますし、Webなどのデジタルメディアの方が手軽なのでは?という印象を受けるかもしれませんが、お客様の手に直接届ける方法として、チラシなどの紙媒体に重要性を感じています。

DMは個別に発送しようとするとどうしても情報の鮮度が落ちるので、1度お問い合わせいただいたお客様に対して、ハウスドゥの良さやサービスの詳細をしっかり伝えたい時に活用し、最新情報をいち早くお届けしたいときにはチラシを活用するなど目的に応じて使い分けています。

DMとチラシを使い分けているのはおもしろいですね。ちなみに、昨今のトレンドとして、SNSやメルマガなど他のコミュニケーションと連動させるケースもありますが、ハウスドゥでもそういった施策は実施していますか?

はい、実施しています。たとえば、DMを送った方に対してリターゲティング(※)を行ったり、Webサイトからお問い合わせいただいた方にセミナー情報を送ったりしています。
※リターゲティング:Webマーケティング手法の1つで、以前Webサイトに訪問したユーザーに対して表示される広告をさす。

DM・チラシといった紙媒体は保管性があり、愛されるブランド醸成に寄与する側面もあるかと思うのですが、DM制作の相談に来る方の期待値はいかがですか?

そういう意味でいうと、ブランド醸成・浸透について全く考えていないわけではないですが、当社の場合はやはりお客様からお問い合わせをいただくための1つのツールとしての期待値が大きいです。どのタイミングでどういう方から反響をもらいたいかということを考えて、使い分けをしています。

家を購入いただいてから売却するまで、生涯で関わる住まいのサービスが揃っているという点が当社の強みでもありますので、住まいに関する様々な場面でハウスドゥを思い出していただけるように、今後もDMを活用していきたいと思っています。

ポスティングの文化が根付き、紙媒体を活用した情報訴求を重要視しているAnd Do ホールディングス。住まいは一生ものですので、中長期目線でコミュニケーションをとることができる紙媒体は、不動産業界全体として親和性が高く、お客様の暮らしに寄り添うメディアであることが改めて感じられるお話でした。
And Do ホールディングスの皆様、この度はありがとうございました。ぜひ第37回全日本DM大賞へのご応募をお待ちしております!

今後のキャラバンについて

今後も、DM施策に取り組む日本各地の企業を対象に、直近のDM活用事例やその反響といった内容についてインタビューを実施してまいりますのでご期待ください。

第37回 全日本DM大賞について

第37回 全日本DM大賞は、2022年10月31日(当日消印有効)まで作品募集中です。詳細は、応募概要をご確認ください。

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