金賞 グランプリ
|
バイヤー認知でファンを獲得! ROAS179%のDM/心理をくすぐり購入率11.7%を記録した休眠DM
ターゲット:既存顧客・休眠顧客 広告主:恵比寿ワインマート 制作者:ガリバー
多岐にわたる売り場と商品の魅力を顧客に合わせた企画で発信
恵比寿ワインマートは、実店舗とECサイトの双方を展開するワインショップだ。2024年夏に実施した「12人のバイヤーおすすめフェア」案内DMは、約1年間の累計購入金額が5万円を超えるEC顧客を対象に送付した。EC×実店舗の相互利用を促すことによるLTV(顧客生涯価値)の向上を目的に、恵比寿ワインマート所属の12人のバイヤーおすすめのワインを、各バイヤーのコメントなどと合わせて紹介。その商品を実店舗とEC のどちらでも購入できるフェアとした。 |
「12人のバイヤーおすすめフェア」案内DM。バイヤー12人のおすすめワインとコメントなどを、カタログのように整然と並べるのではなく、遊び心が伝わるような明るい雰囲気でレイアウトした。 |
「休眠DM」。離脱傾向がある顧客に向けて送付することを考慮し、DMの情報量は最小限にし、形状はシンプルなB5ペラとして、受け取った顧客が気軽にDMを見られるようにした。 |
一方で、前年に実施した「休眠DM」は、3カ月ほどECでの購入がない元優良顧客の呼び戻しを図るのが目的。再度購入してもらうことを主眼に、DM 記載の二次元コードにアクセスすれば、割引価格で購入できるクーポンが必ず当たる抽選会の案内と、特別価格の商品紹介に絞って訴求した。二次元コード→抽選→クーポン入手→商品回遊→購入という流れを構築し、クーポンを手にした状態で商品を見て回ってもらうことで、購入意欲を高めることができた。ストレスのないスムーズな導線設計も功を奏し、抽選参加率は56.6%を記録し、11.7%が実際に商品を購入した。そのうちクーポン利用率は36%に達し、長期間接触できていなかった優良顧客層復活への大きな足掛かりとなった。 |
審査委員講評
本作品の素晴らしい点は2つに集約されます。「商品だけでなくバイヤー自体もロイヤリティを高めるためのコンテンツにしたこと」と、「ECと実店舗、どちらの導線でも同じような体験ができる全体設計」です。
上島千鶴
夫婦や家族でいっしょに眺めて、ちょっとお店を見に行ってみようかな、今夜はワインでも飲んでみようかな、という気持ちにさせられそうです。店員のコメントが写真と共に書かれていて、馴染みの店舗であることも相まって、親和性を高めています。
音部大輔
バイヤーの顔とオススメのワインというエンゲージメント醸成はもちろん、全体設計が素晴らしいDMです! 「DM⇒店舗⇒QRコード⇒抽選⇒クーポン⇒EC/店舗」とシームレスにユーザーエクスペリエンスが設計されています!
加藤公一レオ