金賞 グランプリ

テンキーチョコDMで驚きを演出

テンキーチョコで、上場企業の決算疲れをfreee!

ターゲット:新規(見込)顧客 広告主:freee 制作者:フュージョン

経理部全員の疲れをねぎらいながら 商品認知も向上

クラウド型会計ソフト「freee 会計」は、新規で上場する企業のおよそ3分の1が利用しているにもかかわらず、個人事業主や中小企業のみに特化していると認知される傾向にあった。この認知を覆すべく、上場企業の多くが利用していることを訴求し、freee 会計の認知向上と導入推進を図るべくDMを利用した。

上場企業は四半期ごとの決算に加え、決算月には本決算を行う。今回のDMでは本決算業務が終わったあと、上場企業の経理部員が一年で唯一気が休まるタイミング(決算開示後=決算月3カ月後)に、ねぎらいの想いを込めて箱詰めのチロルチョコを送付した。

チロルチョコにした理由は、限られた予算のなかでも、経理部全員へ配れるだけの数量が確保できること。また、チョコレートが差し入れアイテムとして馴染み深いためだ。

DMは箱型の形状で、その中に経理部員が業務でよく目にして いる「テンキー」を模したチロルチョコを詰めた。チョコをすべて取ったあとに現れる箱底面には「お仕事の合間にフリーなひとときを過ごせましたか」とメッセージを記載し、ねぎらいの心遣いが伝わる演出を施した。

チロルチョコの天面にテンキー風のシールを貼り、チョコを箱の中に詰めた。箱の外観はチョコをかけたようなデザインにして、DM受領時のインパクトを高め開封率向上につなげた。

同梱した冊子には、freeeを利用している上場企業のロゴを記載し、利用の多さがわかるようにした。

会計ソフトのリプレイスは3~5年周期で、すぐに導入となるわけではない。そのため、将来のリプレイス時に経理責任者になっている可能性がある経理部全員への認知を高めるべく、印象に強く残るクリエイティブを意識して作成された。

同梱した冊子には、freeeを利用している上場企業のロゴを記載し、上場企業の利用の多さが一目でわかるようしている。

DM 送付後のフォローコールでは、通常のコールドコールに比べ担当者への接続率が高くなり、受付突破率は5 倍以上に。「チョコを送りました」というフレーズがフックとなり会話が弾んでいくことが多く、スムーズに状況確認(ヒアリング)へつなげることができた。また、DMの認知率も50%超と実施前の予想を超える高い結果となった。

審査委員講評

受け取ったときのインパクト。経理部全員への配慮。決算期の3か月後という本決算業務終了時に送付。その後の架電。知名度の引き上げから実際の契約。これらすべてが計算し尽されており、素晴らしいDMだといえます。

恩藏直人

リプレイスは3年以上先なのを見越して、将来の経理責任者の認知も意識し、経理担当全員にテンキーのチョコを届けた先読みの箱DMに驚きです。慰労のため、会社ごとの決算終了月に送ったアイデアも素晴らしいです。

明石智子

DMを受け取った後の社内のコミュニケーション活性化、その後のフォローアップ電話の取り次ぎまでを考えられた施策で、大変素晴らしかったです。各社の経理の人数を考慮した上でのチョコレート数量の最適化や経理の方に馴染みあるテンキー型のチョコレート。わかりやすいコミュニケーションまで、非常によく考えられておりました。フォローアップの電話の受付突破率50%以上という結果も大変素晴らしいです。おめでとうございます。

宮野淳子